概要TargetScreener HR は Bruker QTOF 質量分析計向けに設計された、ターゲット(標的)スクリーニングおよび定量のターンキー・ワークフローです。食品、飲料水、唾液、尿、血清、環境サンプルなど多様なマトリックスで同時に数千の化合物を検出・報告できます。高精度な高分解能データベース、検証済みメソッド、カラム、統合ソフトウェアを組み合わせ、ルーチンおよび回顧的解析をサポートします。
ハイライト- 網羅性:1回の注入で数千種の化合物(医薬品、農薬、毒物、環境汚染物質)をスクリーニング可能。
- 確度の高い同定:質量精度、保持時間、診断フラグメントイオン、観測される同位体パターンに基づく多次元確認。
- 深いデータ:MSおよびMS/MSの豊富な情報を取得し、回顧的マイニングや非ターゲット探索に対応。
主要機能- Bruker QTOF 装置、キュレーションされた高分解能データベース(数千化合物)、統合ソフトウェアワークフローを組み合わせたターンキーソリューション。
- Broadband CID(bbCID)取得により、高分解能な前駆体イオン、実際の同位体パターン強度、フラグメント判定イオンを実験全体で連続取得。
- ルーチンのスクリーニングと定量レポート作成のための即利用可能なワークフロー、検証済みメソッドおよびカラム。
データ取得と同定戦略QTOF は低衝突エネルギー(TOF‑MS)と高衝突エネルギー(bbCID MS/MS)を高速で切替え、前駆体イオンとフラグメントイオンを単一分析で連続取得します。データベースには高分解能の単一同位体質量、保持時間、最大10個の診断判定イオン(bbCIDフラグメントおよびインソースフラグメント)、アダクト・異性体情報が含まれ、同定信頼性を高めます。
インテリジェントデータレビュースクリーニングと定量のデータ処理は TASQ®(Target Analysis for Screening and Quantitation)ソフトウェアで行われ、例外ベースのレビューアルゴリズムを使用します。確認は以下の4次元で行います:
- 母イオンまたはアダクトの正確質量
- 保持時間
- 同位体パターンの整合性
- フラグメント判定イオンの正確質量
利点通常約20分の分析で、システムは常時全てのMSおよびMS/MSデータを取得するため、新規化合物追加時でも再注入なしで回顧的スクリーニングが可能です。キュレーションされた大規模データベースと多次元確認により、偽陽性/偽陰性を低減し、規制用、法医、臨床用途に適した高感度定量結果を提供します。
バージョン4.0の強化点- ルーチンおよび研究環境でのターゲット/非ターゲットワークフローの柔軟な運用。
- 非ターゲット取得と回顧的マイニングにより、サンプル中の想定外または新規化合物の検出に対応。
適用性と用途TargetScreener HR は LC および GC 分離に対応し、UHPLC‑QTOF および GC‑APCI‑QTOF ワークフローで使用できます。代表的用途は法医学的トキシコロジー、臨床/生体流体のスクリーニング、食品・水の汚染物質監視(MRL 対応)、環境モニタリング、新規精神活性物質(NPS)検出などです。ユーザーは標準化されたプロトコルで新規化合物を HR‑MS データベースに追加でき、回顧的解析の将来性を確保できます。
技術仕様- プラットフォーム:Bruker QTOF 質量分析計向けに設計
- データ取得モード:Broadband CID(bbCID)による高分解能 MS および MS/MS の連続収集
- 確認基準:質量精度、保持時間、同位体パターン整合性、フラグメント判定イオン
- データベース規模:キュレーション済みデータベース(汎用 >2,800 化合物;法医 >2,000 エントリ);水質 DB ≈400 エントリ
- 分析時間:典型的な注入〜注入時間 ≈ 20 分
- ソフトウェア:TASQ® によるスクリーニングと定量、例外ベースのレビューアルゴリズム
- ワークフロー:ターゲット、非ターゲット(ディスカバリー)、回顧的データマイニング
- 対応分離法:LC(UHPLC‑QTOF)および GC(GC‑APCI‑QTOF)