Flex MOSTAB
MOSTAB(Monochromator Stabilization)は、分光器の出射ビームの位置や強度を測定し、それらが一定になるように二結晶分光器の第一結晶の角度をフィードバック制御するシステムです。フィードバックコントローラとその制御ソフトウェアで構成されており、シンプルな一軸制御のフィードバックシステムとなっています。これにより、分光器の出射ビーム位置や強度が効果的に安定化することができます。
Flex MOSTABは、従来DSP型MOSTABに代わり、NI LabVIEWによる制御が可能なFPGAとCPUを搭載したNI社製汎用ボー ドであるNI Single-Board RIO(NI sbRIO-9636)と周辺回路を加えた19インチラックマウントシャーシ内に収めたシステムです。 DSPからFPGAに置き換えたことで、今までにはなかった新しい機能を搭載しています。
スタンドアロン制御
Flex MOSTABのフィードバックコントローラは、FPGA技術とReal-Time OSを組み合わせており、 制御コンピュータとの通信が途絶えてもスタンドアロンでフィードバック制御をおこなうことができます。
対応可能製品の豊富さ
フィードバックコントローラには、ナショナルインスツルメンツ社のNI RIO製品を使用しています。これにより、長期間の製品提供が可能となり、コンポーネント単位の修理・交換が行えます。
コードの再利用性、拡張性
FPGAコードおよび制御用コードは、NI LabVIEWを使用しており、ハードウェアを変更しても使用することができ、 制御アルゴリズムもカスタマイズすることができます。また、制御コンピュータ側も変更可能です。
自動フィードバックパラメータ調整
フィードバックパラメータの調整を自動化する事により、誰でも短時間で調整を行う事が可能になりました。