概要充填PTFEコンパウンド(ポリテトラフルオロエチレン)は、ガラス繊維、カーボン、グラファイト、ブロンズ、MoS2、PEEKなどの充填材を配合し、産業用部品の機械的・熱的・電気的・摩擦特性を調整するための材料です。
特性と性能- 機械特性:硬度および圧縮強度の向上、充填材の種類・含有量により低温流動(クリープ)の低減。
- 熱特性:線膨張係数の低減および高温での寸法安定性の向上。
- 電気特性:導電性充填材(カーボン、グラファイト)を用いることで電気伝導性を調整可能。
- 摩擦特性:固体潤滑剤や金属充填材により摩擦係数の低下および摩耗率の低減。
PTFEコンパウンド — 代表的な材料と機能- ガラス繊維 — 最大40%:耐摩耗性、圧縮強度、クリープ耐性を向上させる。化学的安定性に優れる。典型色:白/クリーム。
- カーボン — 最大35%:電気・熱伝導性、荷重耐性、耐摩耗性を向上させる。乾燥・水中・蒸気下での低摩擦。典型色:黒。
- グラファイト — 最大25%:軟質金属との摺動性を改善し、摩擦を低減、耐摩耗性を向上させる。化学的に不活性。典型色:黒。
- ブロンズ — 最大60%:圧縮強度、熱伝導性、耐摩耗性を向上させる。化学抵抗性は低下する。典型色:濃茶色。
- MoS2(モリブデン二硫化物) — 最大5%:硬度と耐摩耗性を高め、摺動特性を改善して摩擦を低減する。典型色:青みがかった青。
- PEEK — 最大20%:耐熱性、表面硬度、動的性能を向上させる。典型色:ベージュ。
部品向けの主な利点- 荷重支持部品や高精度部品に求められる硬度および寸法安定性の向上。
- 導電性充填材の選択により電気・熱伝導性を用途に合わせて調整可能。
- 固体潤滑剤や金属充填材による摩擦低減・耐摩耗性向上などの優れた摩擦特性。
- 充填材の種類・含有量により外観や色が幅広く選択可能。
特性/技術仕様- 基材:PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)。
- 代表的な充填材:ガラス繊維、カーボン、グラファイト、ブロンズ、MoS2、PEEK。
- 典型的な充填材濃度範囲:MoS2 最大約5%/グラファイト 最大約25%/カーボン 最大約35%/ガラス繊維 最大約40%/PEEK 最大約20%/ブロンズ 最大約60%。
- 主な効果:硬度、耐摩耗性、圧縮強度、熱寸法安定性の向上;該当する場合は電気・熱伝導性の調整。
- 色:充填材により変化(例:ガラス充填は白/クリーム、カーボン/グラファイトは黒、ブロンズは濃茶色、MoS2は青みがかった青、PEEKはベージュ)。