技術説明塗膜が風雨などにより劣化すると、最初に塗膜表面の顔料粒子が緩む現象が現れます。これを「チョーキングchalking」と呼び、軽く拭くだけで顔料が除去されることがあり、塗膜の分解開始と耐用年数の短縮を示します。
セルフクリーニング塗料近年の一部塗料は、意図的に適度なチョーキングを許容する配合となっており、雨水によって汚れた顔料が洗い流されることで表面が更新され、色持ちや清掃性が維持されます。
目的と用途チョーキング率の定量評価は以下の用途で重要です
- 目的に応じた原材料の選定
- 耐候性やセルフクリーニング性を考慮した最適な顔料容積濃度の決定
- 自然および短期耐候試験の評価
- 原材料や競合製品の比較評価
- 大規模契約における保証期間の最大値の決定
原理バインダーの劣化により表面に緩んだ顔料粒子を、所定の荷重標準250 Nで写真用紙の膨潤したゼラチン層に押し込みます。写真用紙上の顔料の転写を、チョーキングスケールまたは比較塗料と目視比較して評価します。
構造と操作Kempf チョーキング評価装置 型式241は、40 mm径のゴムスタンプショアA硬さ60 ± 5を備えた軽合金製シリンダーで構成されています。内蔵スプリングにより50〜250 Nの範囲で印圧を調整できます。スタンプ軸のリングマークは50 N間隔で刻まれており、規格荷重250 Nより小さい荷重の適用が可能です。スタンプ全体に均一な垂直荷重を確保するために、オプションの専用スタンドの使用を推奨します。
付属品納入内容- Kempf チョーキング評価装置 型式241
- チョーキングスケール
規格オプション例専用スタンドオプション、圧力スプリング、ゴムスタンプ、メーカー試験証明書 M工場校正。
仕様- 駆動: 手動
- 試験荷重: 最大 250 N50〜250 N 可変
- スタンプ径: 40 mm
- スタンプ硬度: Shore A 60 ± 5
- 装置寸法: 高さ 270 mm // Ø 50 mm
- 装置質量正味: 約 1.2 kg
- 専用スタンド寸法: 高さ 約 450 mm // 幅 約 150 mm // 奥行 約 250 mm
- 専用スタンド質量正味: 約 5.5 kg