概要PERSEUS® STA 509 Jupiter® は、発生ガス分析(EGA)用に Bruker の FT‑IR 分光計と統合した同時熱分析装置(STA/TG‑DSC)です。FT‑IR は STA の排気側に直接取り付けられ、移送体積を最小化し応答時間を短縮します。本システムは自動サンプラに対応し、既存の STA 509 Jupiter システムへのアップグレードとして導入可能で、ルーチンの研究開発や品質管理ワークフローに適しています。
主な利点- 長い外部伝送ラインを必要としない、STA と FT‑IR の直接結合による発生ガス解析。
- STA 509 Jupiter 単体と同等の占有面積で、設置スペースを節約。
- DLaTGS 検出器は液体窒素を必要とせず、自動サンプラー運転や長時間無人運転に対応。
- 短経路の加熱ガスセルと加熱トランスファーチューブにより、高速応答と凝縮性ガスの取り扱いが向上。
- ソフトウェア連携:NETZSCH Proteus®(熱解析制御)と Bruker OPUS(FT‑IR 収集・スペクトル解析)の連携により、ワークフローの統合と相関解析が可能。
- PulseTA や最大20サンプル対応の自動サンプルチェンジャー(ASC)などのオプションをサポート。
機能- 別置きの FT‑IR ベンチを不要にする、FT‑IR を炉出口に直接接続するコンパクトなカップリング。
- 連続 EGA 測定向けに最適化された DLaTGS 検出器(LN2 不要)。
- 短い加熱伝送経路を持つ加熱ガスセル(70 mm / 5.8 ml)により応答時間を改善。
- 定義ガス注入やトレーサー実験用の PulseTA オプション。
- 無人シリーズ測定用の ASC オプション(最大20試料)でスループットを向上。
- データ処理統合:Proteus® と OPUS が時間・温度相関データを交換し、トレースや Gram‑Schmidt、ピーク面積の結合評価を可能にします。
用途- 有機・無機・高分子材料の熱特性評価および発生ガス分析。
- 分解挙動の解析と生成ガスの同定。
- 固体‑ガス反応の監視および組成分析。
- 揮発性添加剤や可塑剤、アウトガス物質の検出と同定。
仕様- ガスセル長さ / 容量:70 mm / 5.8 ml(短経路、ビーム適合設計、内部ミラーなし)。
- FT‑IR 波数範囲:350 cm‑1 ~ 8000 cm‑1(KBr ウィンドウ使用)。
- ガスセル窓:KBr;シール材:Viton®。
- ガスセル加熱:ソフトウェア制御で最大 200 °C。
- トランスファーチューブ加熱:温度制御タイプまたは定電圧供給タイプの2方式。
- 検出器(FT‑IR):DLaTGS(液体窒素不要)。
- ASC:オプション、最大20サンプルで無人運転可能。
- ソフトウェア:NETZSCH Proteus®(STA 制御)および Bruker OPUS(FT‑IR 収集);結合評価機能を提供。
- オプション:PulseTA ガス注入、GC‑MS 等へのカップリング拡張可能。
- 既存の NETZSCH STA 509 Jupiter システムのアップグレードとして設計。