セメントは、坑井の掘削、掘削の完了、坑井の補修、坑井の 廃坑など、数多くの用途に使用される。それぞれの用途のために、セメントは特別な特性で設計され、予測可能なスラリー密度、体積、粘度、圧縮強度、増粘時間を提供する添加剤が与えられる。増粘時間は、セメントスラリーを坑井に圧送できる時間であり、セメントを設計する上で最も重要な特性である。増粘時間は、セメント設計の特 性を維持しつつ、短いことが望まれる。セメントの増粘時間は、実験室でセメントスラリーのサンプルを加圧式コンシストメーターで試験することにより測定できる。スラリーサンプルに圧力と温度 を最初に加えてから、100Bearden単位のコンシステンシー (Bc)が発生するまでの経過時間が、特定の規格の試験スケジュール におけるサンプルの増粘時間である[表8.2、API Spec 10(1.
加圧式コンシストメーターは、最高温度315℃(600°F)で275MPa(40,000psi)の使用圧力用に設計された圧力室内に、固定パドルアセンブリを備えた回転式円筒形スラリーカップを組み込んでいます(空気作動油圧ポンプがシリンダーアセンブリに圧力を発生させます)。チャンバーへの熱供給は、自動温度制御システムプログラムによって制御される5000ワットの内部管状ヒーターによって行われる。オイルバスとセメントスラリーの温度を測定するための熱電対が装備されている。
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