管状ステンレススチール Sanicro® 31HT

高性能耐腐食性

Sanicro® 31HTはオーステナイト系のニッケル-鉄-クロム系ステンレス鋼で、高温腐食に対する優れた耐性と高い機械的強度を兼ね備えています。過酷な高温環境用に開発されたSanicro® 31HTは、酸化性雰囲気中1100℃まで使用可能です。 このグレードは、さまざまな燃焼ガスや合成ガス中で非常に優れた性能を発揮し、浸炭や等温酸化、繰り返し酸化に対しても優れた耐性を示します。Sanicro® 31HTの代表的な用途には、線材焼鈍炉用マッフル管、炉心管、熱交換器などがあります。 優れた耐窒化性 Sanicro® 31HTの最も特徴的な特性の一つは、高温での優れた耐窒素吸収性です。これはクロムとニッケルの含有量が比較的高いためで、このグレードはアンモニア (NH3) と水素 (H2) の分解に推奨される材料です。ニッケル含有量は、非常に優れた延性と高いクリープ強度を含む、非常に優れた構造安定性にも寄与しています。 Sanicro® 31HTの主な特徴 高いクリープ強度 非常に優れた耐酸化性 燃焼ガスに対する優れた耐性 浸炭に対する優れた耐性 優れた耐窒素吸収性 高温での優れた構造安定性 良好な溶接性