初期急速排気弁シリーズは弁口が大きく、短時間に大量の気体を排出することができるため、送水配管や貯水タンクなどの通水始めの空気抜きに適しています。
大きな弁口による短時間での排気が可能な反面、一旦閉弁すると圧力差がある限りは再開弁しないという特徴もあります。運転中にも排気をおこなう必要がある場合は、別途自動排気弁を併用ください。
配管内の圧力が低下して、エアベント二次側(通常は大気)と同圧になった場合には開弁します。このとき、空気の吸い込みが可能となり、配管内が真空になるのを防いだり、配管内の液の排水を容易にしたりします。
特長
ノーヒンジ・ノーレバーのフリーフロートを採用したシンプル構造
動く部品はフロートのみで、故障が少ない
入口真空時には大気を吸い込み、真空破壊機能を発揮
高いシール性を実現
研磨フロートとゴム弁座(VAシリーズ・VAS)
高精度研磨フロートと3点支持機構(VS1A)
低比重液体(比重0.8まで)にも使用可能(VS1A)
用途
送水始めの初期ガス体の排気を要求される用途
水・温水・その他非危険流体(非毒性、非可燃性)の送水時間の短縮を必要とするプロセスからの初期急速排気
送水配管・貯水タンク・揚水ポンプ(VAシリーズ・VAS)
液体貯蔵タンク(VS1A)
※一旦閉弁するとその後エアが流入しても開弁せず、排気しません。運転中にエアが流入する場合は自動排気弁と併用してください。
仕様(取扱説明書)
※取扱説明書等資料は同製品型式での最新版を掲載しています。