この流量計は、流路内にテーパー状の楕円形の狭窄部があり、その狭窄部と流路の先行部との差圧を求めることで流量を測定するものである。差圧を取り出す圧力導入部や差圧検出部は、堆積物やスラリーによる目詰まりが起きにくい構造になっています。従って、液体、スラリー、気体、蒸気、粉体を含む固気二相流体など、様々な流体に使用可能な流量計です。
圧力損失が少なく、省エネルギーに優れた差圧式流量計です。産業プラントにおける二酸化炭素の削減に貢献します。
スムーズな流れ
狭窄部は半楕円形で、その前後は流れを妨げるものがなく、滑らかな流線となっています。そのため、高精度で安定した出力と高い再現性が得られます。
低圧力損失
圧力損失は発生差圧の約8~50%で、オリフィスに比べ小さい(同じ絞り比の場合、1/2~1/4)。従って、流量計のエネルギー損失が少なく、より小さな電源で使用することができます。
高速応答
流体が脈動(1Hzまで)していても追従できる高応答性です。
幅広い流体に対応
圧力導入口は、標準オリフィスより大口径(10~14mm)です。この大口径は目詰まりを起こしにくいため、粘着物や固形物を含む流体でも安定した計測が可能です。
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