高品質のビジュアリゼーションを達成するため、HMIは真のマルチタッチとして操作できる10.1インチの静電容量方式タッチスクリーンを備えています。
Dual-Coreプロセッサーと最大4時間稼働する3500 mAhバッテリーにより、長時間のスムーズなパフォーマンスを達成します。また、1400 gと軽量であるため、疲れにくい快適な操作をもたらします。
多くの作業場では、モビリティが重要な役割を果たしています。ビジュアリゼーションの快適性と安全性を達成する上で、セーフティ機能は不可欠です。このような理由から、ハンドヘルドペンダントステーションは非常停止ボタンとイネーブルスイッチを備えています。また、TŪV Rheinland社による安全性認定や、EU、日本、アメリカ、カナダ各国の無線に関する許可を得ており、SIL3およびKat4/PLeによる安全規格にも準拠しています。
信頼性の高いパフォーマンス
最先端システムには、最適な作業状況を確保するために、スピード、信頼性、そして効率性の高さが求められています。短い応答時間で最大の可用性を確保し、なおかつセキュリティ環境で求められる応答時間を達成するには、ビジュアリゼーションデータとセキュリティデータを分離しなければなりません。
ビジュアリゼーションを行う際、ハンドヘルドペンダントステーションと接続ボックスの間でのデータ交換はWi-Fi接続で行われますが、セキュリティデータはBluetooth接続を介して送信されます。このデータフローの分離によって外部からの侵入が一層難しくなり、最大の安定性が確保され、セキュリティも向上します。
また、非常停止信号の最大許容追跡時間である100 msを超過すること、さらにアプリケーションの一時的な障害が生じても非常停止の作動やイネーブルスイッチの無効化がトリガーされないことも保証されます。こうして干渉を防止できるため、効率も高まります。
非常停止またはイネーブルスイッチが無効化された場合は、必要に応じて、HMIをタブレットモードで使用できます。このモードを使用できない状況では、基地局とのペアリングを行えばローカル無線モードが作成されます。
どのシステムにも最適なソリューション
ユーザーに一層の柔軟性を与えるという考えは、ハンドヘルドペンダントステーションの操作時における動きの自由度を高めると共に、そのシンプルなインストールと統合によっても実現されています。Windows 10、マルチタッチ、そしてオプションのHMIソフトウェアにより、ワークステーションへのあらゆる統合オプションが利用できます。個別の安全出力により、手動のコントロールユニットはどのような制御システムにも適しています。レトロフィットソリューションも実装できます。
基地局のローカルWi-Fiは、KeTop T15xによってのみ検出されます。他のデバイスからは検出できません。
また、セキュリティガイドラインを順守するために、ペアリング/ペアリング解除の前後にWi-Fiを無効化するオプションもあります。したがって、専用のセキュリティバスシステムは不要で、既存のセキュリティソリューションやWi-Fiインフラストラクチャを活用できます。