MAX20069は、車載TFT LCDアプリケーション用の高集積TFT電源およびLEDバックライトドライバICです。このICは、1つのバックブーストコンバータ、1つのブーストコンバータ、2つのゲートドライバ電源、およびディスプレイバックライトの1つから4つまでのLEDストリングに給電可能なブースト/SEPICコンバータを内蔵しています。
ソースドライバ電源は、最大+18V、最小-7Vの電圧を生成可能な同期整流ブーストコンバータと反転バックブーストコンバータで構成されます。正のソースドライバは最大120mAを供給可能で、負のソースドライバは100mAが可能です。正のソースドライバ電源安定化電圧(VPOS)は、FBPに外付けの抵抗分圧器を接続するか、またはI2Cを介して設定します。負のソースドライバ電源電圧(VNEG) は、常に-VPOS (最小-7V)に厳密に安定化されます。ソースドライバ電源は2.8V~5.5Vの入力電圧で動作します。
ゲートドライバ電源は、最大+28Vおよび-21.5Vを生成する安定化チャージポンプで構成され、それぞれ最大3mAを供給可能です。
このICは、クワッドストリングLEDドライバを備えています。このドライバは個別の入力電圧(VBATT)で動作し、最大4つの LEDストリングに対してストリング当り150mA (max)の電流を給電することができます。このICはロジック制御のパルス幅変調(PWM)調光を備え、最小パルス幅はわずか500nsで、LEDストリングを相互に位相シフトするオプションを提供します。位相シフトがイネーブル時、各ストリングは異なるタイミングでオンになり、入出力リップルおよび可聴ノイズを低減します。位相シフトをディセーブルすると、電流シンクは同時にオンになり、電流シンクの並列接続が可能です。
全パワードメインの起動およびシャットダウンシーケンスは7つのプリセットモードの1つを使用して制御され、モードはSEQ端子の抵抗またはI2Cインタフェースを介して選択可能です。MAX20069はエクスポーズドパッドを備えた40ピンTQFN パッケージ(6mm × 6mm)で提供され、-40℃~+105℃の周囲温度範囲で動作します。
アプリケーション
車載セントラルインフォメーションディスプレイ
車載ダッシュボード
車載ヘッドアップディスプレイ
車載ナビゲーションシステム