フラット光回折ネットワーク

凹面IR

X線からミリ波まで、多彩な光を分光します。 大形スペクトログラフをはじめ、極紫外線探査衛星など、幅広い分野で活躍している日立の回折格子。 軟X線から遠赤外線の領域まで、さまざまな光を分光する回折格子は、いまや、分光機器に欠かせぬ光学素子としてその適用分野をさらに広げています。 日立の回折格子は、多くの応用分野において世界的にも最高の評価を受けています。国内・海外の国立研究機関において、たとえば90cm×90cm以上の大形スペクトログラフの回折格子や、極紫外探査衛星のスペクトロメータの回折格子にも採用されているという実績があります。 このような最先端の科学分野からの要求に応えて生まれた日立の平面反射形回折格子と凹面回折格子は、お客様の多様なニーズに豊富なラインアップでお応えします。 高感度レーザ干渉計を用いたルーリングエンジンの光波干渉制御により、常に正確な格子溝配列が得られ、高分解能の分光器を実現します。 ダイヤモンド工具を用いたバニシング加工により、溝面のきわめて平坦な、低迷光エシェレット形平面回折格子が製作できます。 ダイヤモンド工具の選択と、走査電子顕微鏡や原子間力走査顕微鏡による溝断面形状計測により、常に正しいブレース角の格子溝が形成され、所定の波長域で高い回折効率が得られます。 単一回折格子面に異なるブレース角を持つ格子溝を混在させることができ、複数のブレーズ効果を単独の回折格子で得ることができます。 溝間隔を任意に変えたものや、特殊形状の回折格子も製作できます。