概要COOL MUSCLE 3(CM3)は、モータ、ドライバ、コントローラ、エンコーダを一体化した統合型ACサーボシステムです。制御機能を必要最小限に絞り込むことで、設置スペースや配線の制約がある装置への組込みを容易にするコンパクトなソリューションを実現しています。
主なコンセプト- 一体型ACサーボ:ドライバ、コントローラ、エンコーダを内蔵したモータにより配線と設置容積を削減。
- ステッパモータベースの構成で、独自の制御技術によりステップアウト防止や発熱・騒音低減を実現し、サーボ相当の動特性を発揮。
- デスクトップ機器、モバイル機器、小型装置など、操作パネルのスペースが限られる用途に最適化。
制御方式- Direct Type(通信制御):RS232Cシリアル通信でコマンドを送受信し直接動作。位置・速度・加速度の設定で任意位置へ指令可能。Motion Dataを最大32点まで記憶・実行。
- I/O Type:PLCのI/O信号でMotion Dataの選択・実行を行う。Motion Dataは最大8点記憶可能。
- Pulse Type:PLCからのパルス信号でCM3を制御。ABZ出力機能を持ち、既存システムの置換が容易。
性能上の利点- 低速域での高い連続トルク:低速領域で最大トルクを維持でき、小型モータで大きなトルクを発揮。
- 高い加減速性能により繰返し運転のサイクルタイムを短縮。
- サーボ相当の高速制御・応答性により迅速かつ精密な位置決めが可能。
- 低速リップルの低減と滑らかなベクトル制御により騒音・振動を抑え、測定・検査精度を向上。
- 負荷に応じた電流制御で消費電力を抑え、発熱が少ないため長時間連続使用やバッテリ駆動装置に適合。
ステッパモータ比較(評価項目)- トルク(低速域):ステップアウトのリスクなく高トルクを発揮。負荷増加時のモータ小型化に寄与。
- 最高速度:サーボ相当の高速制御が可能で、素早い移動と停止が要求される製品に適合。
- 速度安定性:連続速度でのリップルが小さく、測定精度を改善。
- 応答性:高い加減速性能が短距離・短時間の位置決めでのスループットを向上。
- 騒音:滑らかなベクトル制御により静音性が高く、騒音に敏感な装置や画像検査向け。
- 電流レベル:負荷に応じた電流制御で消費を最小化。
- 温度:発熱が少なく、長時間の連続運転が可能。
用途・推奨使用例- 操作パネルのスペースが限られたデスクトップ機器、モバイル機器、小型装置。
- 狭い空間で高出力かつ精密な動作が要求される機器。
- 省エネが重要なAGVやバッテリ駆動システム。
- 既存のパルス制御システムを置換する場合(ABZ出力対応)。
仕様(主な項目)- 製品ファミリ / 型名:CM3
- 内蔵コンポーネント:ドライバ、コントローラ、エンコーダ(モータ内蔵)
- 制御インターフェース:RS232C(Direct Type)、PLC I/O選択(I/O Type)、パルス入力+ABZ出力(Pulse Type)
- Motion Data保存:Direct Typeで最大32点、I/O Typeで最大8点
- 定格トルク(例):0.32 Nm
- 最大トルク(例):1.50 Nm
- 設計特長:低発熱、省エネ、高加減速、低騒音、速度安定性