概要OMRON E8PCは、同一位置で圧力と温度を同時に計測し、IO-Linkで通信するコンパクトなマルチセンシングセンサです。油圧系やシール材供給ラインのオンライン監視に適し、異常の兆候を早期に検出して工程の安定化に役立ちます。
プレス機 — 課題- 油圧油の温度上昇により粘度が低下する。
- 油圧圧力の低下がプレス品質のばらつきを招く。
- 圧力のみの監視では温度上昇による粘度変化を検出できない。
プレス機 — OMRONの解決策- 圧力と温度を組み合わせて計測し、圧力低下や粘度変化の兆候を早期に捉える。
- 同一検出位置で最適な温度・圧力範囲を定量化し、作業者の経験に頼らない監視を実現する。
- IO-Link経由でPLCへ状態データを送信し、自動アラームや補正動作に連携できる。
マシニングセンタ — 課題- 工具交換を繰り返すと油圧油温が上昇する。
- パッキン劣化により油圧油が漏れる。
- 圧力低下で加工品質が低下する。
- 油圧系が複数区分に分かれていると、劣化箇所の特定に時間がかかる。
マシニングセンタ — OMRONの解決策- 油温上昇を漏れやパッキン劣化の兆候として検出する。
- 温度変化の傾向を監視して、パッキン劣化との相関を把握する。
- 複数の配管にセンサを設置し、LED表示とIO-Linkデータで異常配管を素早く特定できる。
シール剤ディスペンサ — 課題- 同じ吐出圧でも温度によりシール剤の粘度が変化し、吐出量がばらつく。
- 同一の吐出量を得るには圧力と温度の両方を管理する必要がある。
- 別々の圧力・温度センサを設置するスペースがない場合がある。
シール剤ディスペンサ — OMRONの解決策- 圧力と温度を同時に検出することで、吐出変動を引き起こす状態を検出できる。
- オペレータの勘に頼らず、吐出に最適な圧力・温度範囲を定量化できる。
- 1台のマルチセンシングセンサで済むため、設置スペースを節約できる。
主な特長- マルチセンシング:同一位置での圧力と温度の同時測定。
- 圧力検出:高硬度セラミック検知面を備えた圧電素子、ひずみゲージの抵抗変化で圧力を検出。
- 温度検出:圧電素子裏面に温度素子を配置し、同一位置で測定可能。
- マルチセンシング表示(特許出願中):Flow+Temperature、Pressure+Temperatureを監視して異常原因を視覚化;IO-LinkでPLCへ出力。
- 単位表示・スケーリング機能:物理量の単位変換と検出値のアプリ参照値への調整。
- 高輝度LED表示、3色パターン+消灯の表示設定。
- 最大330°の角度調整、180°反転表示で柔軟な取付けが可能。
- ピーク/ボトムホールド、NPN/PNP切替、2chのアナログ電流出力。
- セルフ診断出力とIO-Linkによるホストからの一括設定で保守性向上。
- Visualization Software F-Scape対応により、複雑なプログラミング不要で遠隔監視が可能。
- コンパクトで省スペース設計、着脱可能な構造で点検・洗浄が容易。液体接触部は耐久性に優れる。
仕様- 製品名:E8PC。
- 検出原理(圧力):高硬度セラミック検知面を用いた圧電素子。
- 温度検出:圧電素子裏面に設置された素子により同一位置で同時測定。
- 出力:IO-Link通信対応;物理量同時出力が可能な2チャンネルアナログ電流出力。
- 表示:高輝度LED、3色+消灯の表示パターン設定。
- 極性選択:ボタンでNPN/PNP切替可能。
- 表示方向:330°角度調整、180°反転表示。
- 機能:スケーリング(参照調整)、ピーク/ボトムホールド、セルフ診断、IO-Link経由のホスト一括設定。
- 推奨付属品:専用アダプタ(別売);脈動・振動がある場合はスロットルを推奨。
- 設計:コンパクト、洗浄しやすい構造、耐久性のある液体接触部。
- 特許状況:マルチセンシング表示は特許出願中(2022年7月時点で日本に出願)。