高温環境および長期安定性が求められる測定回路向けの金属箔精密抵抗器
MRシリーズの精密抵抗器は、過酷な環境条件下であっても、精度、温度安定性、および長期安定性が極めて重要となる用途向けに設計されています。 絶縁基板上に金属箔を形成する技術により、温度変化や経年変化に伴う抵抗値の変化を極めて小さく抑え、さらにエポキシ樹脂による封止構造が、湿気や機械的影響から抵抗器を確実に保護します。その結果、一度調整された測定回路や基準回路は、長期間にわたり安定した状態を維持します。
本シリーズの主な特徴は、−65 °C~+175 °Cという広範な動作温度範囲と、125 °Cでの最大0.5 Wの定格電力を兼ね備えている点です。 定格電力は指定されたディレーティング曲線に従って低減されるため、他の高精度抵抗器が熱的限界に達するような環境でも、MR抵抗器を使用することが可能です。代表的な用途としては、オートメーション、医療、航空宇宙機器に見られる計量システム、高精度増幅器、ブリッジ回路、制御システムなどが挙げられます。
1 Ω~400 kΩの抵抗範囲は、低抵抗測定分岐から高精度分圧器に至るまで、多くの一般的な測定および基準用タスクをカバーしています。±1%から±0.005%までの抵抗許容差により、追加のトリミングを必要とせずに回路を極めて微細に調整することが可能です。 温度係数については、抵抗値に応じて段階的なグレードが用意されています。低抵抗範囲では±15 ppm/°C、30 Ω以上では±5 ppm/°C、±2.5 ppm/°C、およびオプションとして±1 ppm/°Cが選択可能です。 これにより、絶対値と温度ドリフトの両方が厳密に規定された測定チェーンを構築することが可能になります。
---