概要NSKは鉱山向けの再整備可能な大型テーパーローラーベアリング(TRB)を開発しました。本製品は高い耐荷重と分離可能な構造を組み合わせ、現地での再整備と再使用を可能にして保守頻度やライフサイクルのCO₂排出を削減します。
主要ポイント- ダンプトラックの車輪、破砕機、粉砕ロールなどの重鉱山機器向け
- 分離構造により分解・再整備が可能で交換回数を削減
- NSKのMicro-UT™による寿命予測で従来品比最大2倍の寿命を実現(特許出願中)
- 内輪小リブを取外し可能(取外しボルト)とし内部の詳細点検を可能に
開発背景鉱山機器は低速回転・大荷重・強振動下で連続稼働します。従来の大型TRBは非分離式でメンテ時に廃棄されることが多く廃棄物やライフサイクルコストが増加します。本製品は寿命延長と分離構造により現地での繰返し検査・修理を可能にするために開発されました。
特長NSKの技術により、長寿命(高耐荷重)、内部点検が可能な分離小リブ、振動下での緩みを防ぐ打込みボルト式構造という3つの特長を実現しています。
1. 長寿命(長期使用のための高耐荷重)Micro-UT™による超音波材料検査は非金属介在物の統計に基づく高精度の疲労寿命予測を提供し、基本動的定格を向上させ従来品比で最大2倍の寿命を実現します。
2. 詳細点検が可能な分離構造内輪小リブはボルトで取り外し可能に設計されており、ローラ、ケージ、内輪を分離して現地で詳細点検・メンテナンスを行え、再整備と再利用を容易にします。
3. 耐振動の打込みボルト式設計分離小リブのボルト穴は打ち込み(圧入/圧着)され、鉱山の高振動環境でボルトの緩みやずれを防ぎ、運用信頼性を高めます。
製品メリット再整備可能なTRBは交換回数と保守コストを削減し、機器ライフサイクル全体でのCO₂排出削減に寄与します。保守サイクルごとの例:ダンプトラック 8→4、破砕機 12→6。CFP例ではダンプトラック車輪で約3,102 kg-CO₂の削減が見込まれています(使用期間60,000時間、NSKのCFP評価参照)。
用途と商品化主な用途はダンプトラック車輪、粉砕ロール(立型粉砕機)、破砕機など。NSKは機器メーカーへサンプル提供を行い、セメント業界等への拡大を目指し、2030年までに年間20億円の販売を目標としています。
注意事項Micro-UT™はNSKの超音波材料検査法で、軸受鋼中の非金属介在物を統計的に評価し高精度な疲労寿命予測を行います(特許出願中)。設計の一部や固定方法は特許出願中です。
仕様 / 技術データ- 製品種別:再整備可能な大型テーパーローラーベアリング(TRB)
- 想定寿命:従来TRB比で最大2倍(Micro-UT™予測に基づく)
- 高耐荷重設計(基本動的定格の改善)
- 分離可能な内輪小リブ(取外しボルト)により内部の全面点検・分解が可能
- 振動下の緩み防止の打込みボルト式設計
- 試験/寿命予測法:Micro-UT™超音波材料検査(特許出願中)
- 想定用途:ダンプトラック車輪、破砕機、粉砕ロール(立型粉砕機)、その他の重鉱山機器
- 再整備メリット:修理と再利用が可能(例:交換回数の削減 ダンプトラック 8→4、破砕機 12→6)
- 推定CO₂削減例:約3,102 kg-CO₂(示例のCFPシナリオにおけるダンプトラック車輪)
- 商用計画:メーカーへのサンプル提供;2030年までに年間20億円の販売目標