製品概要UHV(L) AC直列共振試験システムは、11 kV / 30 MW程度の水力発電機をはじめ、ケーブル、GIS、変圧器などの高電圧機器の交流耐電圧試験用に設計されたモジュール式システムです。交流電源、励磁変圧器、高圧リアクトル(インダクタンス調整)、高圧分圧器およびDSPベースの制御・測定ユニットで構成され、発電機駆動での現場試験や−10 ℃〜40 ℃の環境での運用に対応します。
コア機能と利点- 出力高電圧レンジ:0〜500 kV(AC)。
- 試験印加時間:1〜9999 s(ユーザー設定可能)。
- 波形歪率:≤ 2%(高品質な正弦波出力を確保)。
- 自動同調:試験体の静電容量から共振周波数を算出し、インダクタンス/周波数をワンクリックで整合。
- 動作モード:全自動、半自動、手動。
- 保護機能:過電圧、過電流、ゼロスタート、システムデチューン(フラッシュオーバー)保護。
- リアルタイム処理:電圧・電流・周波数の波形表示、Q値自動算出、規格準拠の試験レポート生成。
- 共振による低入力電力での高電圧実現(例:長距離110 kVケーブル試験における従来機器より低い出力要求)。
典型構成- 交流電源
- 励磁変圧器
- 高圧リアクトル(インダクタンス調整)
- 高圧分圧器
- 制御・DSP測定ユニット
用途と事例GIS・変圧器の工場受入試験、ケーブルメーカーの抜取試験、発電機や地中ケーブル工事の現地試験・保守、ケーブルのバッチ試験、新エネルギー系収集線の予防試験など。モジュール設計と発電機駆動対応により屋外や遠隔地での運用に適しています。
技術ノート — 共振モード本製品は主に二つの直列共振方式に対応します:インダクタンス可変方式(周波数と静電容量を一定に保ちインダクタンスを変更)と周波数変調方式(周波数・出力を変えて共振点に到達)。それぞれリアクタ組合せや運用の柔軟性で利点があります。
AC耐電圧試験パラメータ — ゴム絶縁ケーブルRated voltage U0/U (kV) — Test voltage — Time (min)
18/30 and below — 2U0 — 15 (or 60)
21/35–64/110 — 2U0 — 60
127/220 — 1.7U0 (or 1.4U0) — 60
190/330 — 1.7U0 (or 1.3U0) — 60
290/500 — 1.7U0 (or 1.1U0) — 60
AC耐電圧試験パラメータ — XLPEケーブルRated voltage U0/U (kV) — Test voltage (新線 ≤3年 / 非新線) — Time (min)
48/66 — 2U / 1.6U — 60
64/110 — 2U / 1.6U — 60
127/220 — 2U / 1.7U (非新線) / 1.36U (その他) — 60
190/330 — 2U / 1.7U — 60
290/550 — 2U / 1.7U — 60
よくあるQ&A(抜粋)- Q: 並列共振試験と直流耐電圧試験の違いは? A: 並列共振は運転条件を模擬した交流耐電圧試験に適し、直流試験は直流下での絶縁強度評価やDC特有の欠陥検出に用います。
- Q: なぜ共振で非常に高い電圧が得られるのか? A: 共振回路はインダクタンスと静電容量間でエネルギーをやり取りし、共振で電圧が増幅されるため低入力で高電圧を実現できます。
- Q: 結果に影響する要因は? A: 電源変動、共振周波数の誤差、環境ノイズ、不適切な操作など。
- Q: 校正は必要か? A: はい、計測精度を確保するため定期校正を推奨します。
技術仕様- シリーズ / 型番: UHV(L)
- 主な試験対象: 11 kV / 30 MW までの水力発電機、ケーブル、GIS、変圧器等
- 出力電圧範囲: 0〜500 kV AC
- 印加時間: 1〜9999 s(可変)
- 波形歪率: ≤ 2%
- 自動同調: あり(試験体容量に基づく自動計算・整合)
- 動作モード: 全自動、半自動、手動
- 動作温度: −10 ℃〜40 ℃
- 電源: 発電機駆動対応で現場運用可能