MAN D2862 LE13xの出力範囲は588~816 kW(800~1,110 HP)で、定格出力は588、650、750、816 kW(800, 884, 1,020, 1,110 HP)が用意されています。シリンダーボア128mm、ストローク157mmのMAN12気筒エンジンは、24.24リッターの排気量を有しています。その結果、ウェストゲート・ターボチャージングにより、1,300~1,400rpmで3,750~5,000Nmという優れた最大トルクを発生し、例えば飼料収穫機や建設重機への搭載が可能です。
1,660 x 1,333 x 1,391 mm(L x W x H)のコンパクトな設置寸法と、自由に配置できる単一コンポーネントを備えたモジュール式の排ガス後処理システムにより、機械メーカーはシステム設置の設計において最高レベルの柔軟性を得ることができます。MAN D2862 LE13xは、Tier 4 finalおよびEU Stage Vの排出ガス規制に対応するため、排ガス再循環を行わない「SCR only」技術(選択的触媒還元)を採用しています。
MANは、農業機械メーカー向けエンジンサプライヤーとして40年以上の経験を有しており、この経験を農業機械向けエンジンに生かしています。補助ユニットやベルトドライブのような特に頑丈なコンポーネントの設計に加えて、排気システムの断熱対策により、埃っぽく暑い条件下での使用にも十分対応できるエンジンとなっています。また、最大斜行位置のために、MANのエンジニアは特殊なオイルパンを作成し、電源は農業機械で一般的に使用されている12V車両電気システムに基づいて設計されており、さらに24V標準バリエーションも提供しています。
---