概要水性の液滴吸入器(ADIs)やネブライザーでは、インパクターの熱容量により堆積した液滴の溶媒が蒸発し、液滴径が縮小してAPSD(空気力学的粒子径分布)測定が人工的に低めに出る可能性があります。インパクターを約5℃に冷却することが、蒸発を抑制してSMI(Soft Mist Inhalers)のAPSD測定の精度を確保するために推奨されます。
重要ポイント- インパクターステージ上での蒸発は、APSD結果を小さな粒子径へとバイアスさせる。
- 対策:サンプリング中の溶媒損失を最小限にするためにインパクターを約5℃に冷却する。
- ADIs(aqueous droplet inhalers)は、APSD試験において能動型デバイス(アクティブデバイス)として扱われる。
- 推奨流量:ADI試験ではACI = 28.3 L/min、NGI = 30 L/min。
機器・システム構成(関連製品)- Mouthpiece Adapter
- NGI Induction Port
- Next Generation Impactor (NGI)
- BAC 100i Breath Actuation Controller
- Low Capacity Vacuum Pump LCP7
- Flow Rate Sensor (FRS)
- NGI Cooler™(蒸発防止のためのインパクター冷却装置)
- NGI Cooler™ Shelf
- NGI Cup Rack / NGI Carrying/Washing Rack
- Internal/External Filter Holder
- DFM 2000 Flow Meter
- High Capacity Vacuum Pump HCP7
- Inhalytix®+ APSD Data Analysis Software
用途Soft Mist Inhalers(SMI)のAPSD試験は、製品開発、規制対応、比較試験において空力粒子径測定の正確性を確保するために行われます。インパクターステージの冷却および適切なインパクターと流量の選定が、データの妥当性と再現性に不可欠です。
測定実務に関する注意事項- 水性ベースのソフトミストまたは液滴吸入器を試験する際は、インパクターの熱容量とサンプリング中の溶媒蒸発の可能性を考慮する。
- 冷却されたインパクターを使用すると、ステージ上での溶媒損失を防ぎ、測定された液滴径が小さく出るバイアスを回避できる。
- インパクターの種類とデバイスの分類に一致する流量を選択する:ACI 28.3 L/min、NGI 30 L/min(ADIの場合)。
仕様・技術仕様- 推奨インパクター温度:約5℃(液滴の蒸発を抑制するため)。
- ADI試験の推奨流量:ACI = 28.3 L/min、NGI = 30 L/min。
- デバイス分類:ADIはAPSD試験において能動型デバイスとして扱われる。
- 典型的なシステム構成:NGI、NGI Induction Port、NGI Cooler™、流量制御器/センサー、真空ポンプ(LCP7 / HCP7)、マウスピースアダプタ、カップラックおよびフィルタホルダー。
- データ解析:APSDデータ処理および報告にはInhalytix®+を使用。